あまいひとりごと

すきなものことだけ詰め込んで生きていきたい

silent #1❄覚え書き

10月6日スタートの木10ドラマ「Silent」。

担当が出ているから、とか抜きにして、すごくすごく、繊細で切なくて、とても作品として素晴らしくて、久しぶりにドラマでこんなに刺さったこともあり、こぼしたことを記録として残しておきたいなと思って書いていきます。

 

※ただの目黒担がドラマを観て感じたこと・思ったことのまとめです。

基本的にはツイッターにこぼしてた独り言を自分用にまとめています。

考察はあっているかどうか知りません。あくまで私の個人的な意見です。

ドラマの時系列順にシーンごとに書いてますが、激クソ長いので読まなくて大丈夫です。”自己満個人用”です。

 

 

#1 本気で愛した彼は音のない世界で生きていた

*高校時代の回想シーン
静かな雪の降る街
2人しかこの世界にいない錯覚に陥る。
ピアノのドラマのテーマ曲がとても映える。

番宣SPOTの雪のシーンがふっと頭に浮かんだ。

 

紬「雪が降ると静かだよね~」
この時の想くんの紬ちゃんの愛おしそうな表情がたまらない。
言葉では「好き」って言わなくても表情だけで好きが溢れてる。

 

想「うるさい。青羽の声うるさい」
後半に突き刺さって来るシーン。
「うるさい」って言いながらも全然うるさそうじゃない愛あるいじり。

この後のスローのシーンも本当に愛おしそうなお顔をしている想くん。


BGMが消え、現実に戻って来る。
まるで夢から覚めるような。(高校時代が幸せな夢として)
雨の音。早朝。紬ちゃんの横には湊斗くん。
紬「(雨の音が)うるさい」

 

*朝
鳥の鳴き声。
弟くんと2人暮らし?仲良しさん。

 

*バイト先
紬ちゃんフリーターなんだ。学校卒業してからかな?

 

*駅のホーム
電話。列車がホームに入ってくる轟音。
見覚えのある背格好。(紬ちゃん後ろ姿が好きだったからかな。8年経ってたらわかるかなぁ)
電話の声聞こえなくなる。時の流れがゆっくりに感じる。
音信不通だった好きな人が急に目の前に表れたら。

紬「佐倉くん!」
高校時代は、名前を呼んだらすぐに振り向いてくれてた。


*カフェ
紬「人違いかも」
湊斗「人違いかもね。想だったら紬の声気付くよ」
この湊斗くんのセリフ~!
人違いであってくれって思いも含まれてるよね・・・

 

*湊斗くんのお友達との飲み会
湊斗くんはなんで想くんを探し始めたんだろう。
紬ちゃんとの結婚に向けて、?けじめをつけたかった?

湊斗くんに関しては思う所いっぱいあるし、幸せになって欲しいのでメイン回か回収ください。

 

拓実「想がいたら、青羽さん、湊斗と付き合ってなくない?」
これが、湊斗くんの一番大きいコンプレックスなんだろうなぁぁぁぁぁ
紬ちゃんのことずっと見てきて思ってるからこそ、分かっちゃうんだろうな湊斗くん。
紬ちゃんの自分と想くんへ向ける気持ちの大きさの違いが。

 

*紬ちゃんお友達とのご飯
「同じ世界線に存在してるんだ~」
オタク界隈では聴き馴染みあるワードがこの前にも出てくる。
もう紬ちゃんと想くんは(聞こえる)同じ世界線ではないに繋がりそう・・・

 

真子「待ち伏せしてたら会えるでしょ」
紬「約束してなくても?」
紬ちゃんの中では"約束"って結構大事にしてる事なのかも。

 

*フットサル場
先生、想くんと連絡取ってる・・・高校時代の関係では唯一??
想くん先生には耳の話をしてたのかな。
1/2の年明けの連絡前
先生「了解。何かあったらいつでも連絡して。」
が、いつの何に対してなのかが気になる・・・

 

*紬ちゃんのおうち
帰ってきたらご飯作ってくれるエプロン弟かわいすぎんか~!!
光「湊斗くんと結婚してほしいの」
本心だ。過去にとらわれず、姉に幸せになってほしい弟。

想くんに振られて傷ついた紬ちゃんを近くで見てきてるのかも。

 

*紬ちゃんの宝箱
音が聞こえなくなったプレゼントのイヤホン残してる・・・
ってか、あれだね!?付き合ってた期間短いな!?

想くんの作文の原本どうやってゲットしたんだ。
「言葉」
"言葉はなんのためにあるのか、なぜ生まれ存在し続けるのか。なぜこの一つの星に複数の言語が存在するのか。
幼少期の僕は言葉の遅い子で母はひどく心配したらしい。
僕がこうして言葉への考えを文章にするように伝えたい相手によって・・・きっとそれを証明するためだ。"

 

*回想シーン
紬ちゃんが一目ぼれした瞬間。それまで下を向いていたのに、声が聞こえてぱっと上を向く。
紬(好きな声だった。好きな声で、好きな言葉を紡ぐ人だった)

 

3年生4月の代表挨拶で一目惚れして、同じクラスになって・・・馴れ初めの回想シーン
湊斗「一緒」ってグータッチする仲良しさん。

紬ちゃんこっち見てるってすぐに気づく湊斗くん。

 

蝉の声。夏。
湊斗くんがさぁぁぁぁぁ完全に当て馬すぎてつらいいいいい
両方に相談されてるんだもんんんんん
自分から行けって紬ちゃんの背中を押してくれる優しさ。
想くんが紬ちゃんを好きになったきっかけは、いつか描かれるかしら・・・

紬「佐倉くん」想「うん?」
このうん?っが良すぎる。甘い。

紬「何聴いてるの?」
湊斗「お前が何聞いてるんだよ」の仕方ないなーあいつーのお顔・・・

ここでさ、曲名とか歌手とか言わずに、イヤホン差し出してくる想くんずるくない??
モテ男じゃない??

 

紬「いいよねこれすごくいい」
想「知ってる?」
紬「知ってる!」
想「ほんとに?」の知らないんだろうなの笑み。

そこからの「今度CD貸すね」

で、湊斗見てるの辛くなって教室出てっちゃうんだよ~・・・苦しいよ~・・・

想「青羽何聴くの?」
好きな人の好みを知ろうとしてる。

 

紬(今思うと学校というのはすごい場所だった。嫌でも週5で行く場所で、
  いやでも週5で好きな人に会える場所だった)
めっっっっっちゃいい言葉。誰もが青春を思い出す。

 

想「青羽!」 紬「はい!」想「いい返事」
ipod渡す階段でのやり取り。エモい。青春。

いつだってすぐイヤホンをしてる想くんは、きっと音楽が生活のお供だったんだろうな。

 

*告白シーン
紬(名前を呼びたくなる後ろ姿だった。卒業まであと何回名前を呼べるだろう。
  このまま友達のままだったら、あと何回だろう)
この時点で何月なんだろ、長袖だけど・・・

 

紬「好きです。付き合ってください」
イヤホンしたままの想くんへ。聞こえてるかの賭けにでた。

想「うん?何?」ここの目線の動きがすごく好き

紬「何聴いてるの?」想「スピッツ
紬「スピッツ"は"知ってる。"本当に"知ってる。"本当に"好き。」想「うん、"好き"」
紬「あれすき。ハチクロのやつ」想「俺も好き」

想「青羽。好き。付き合って」「すーき。付き合って」
ずるいほんとずるい。想くん。絶対聴こえてた。紬ちゃんの告白。

録音しようとする紬ちゃんも愛おしい。告白してもらえると思ってなかった、のかな?

近付いて、イヤホンを紬ちゃんの耳にはめてあげる想くん。
♪魔法のコトバ
魔法のコトバ 二人だけにはわかる
夢見るとか そんな暇もないこの頃

 

*付き合った後の2人
紬(よく電話をした。時々、電話の奥から家族の声が聞こえるのが好きだった)

紬(同じイヤホンの色違いで本当に交換しただけだねって笑った)
 宝箱に入ってたイヤホンの正体。卒業してすぐ消えちゃったから、最初で最後のプレゼントだったんだなぁ。

紬(高校を卒業して、進学してその頃はイヤホンの調子は良かったのに)

 

想「好きな人がいる。別れたい」

紬(その文字を見せられて終わった。あの声で聞くことすらできなかった)

 

紬(イヤホンが壊れてしまったのは3年くらい前。それからずっと音が出ない)
 あとから分かるけど、想くんの耳が完全に聞こえなくなったのが"3年前"。
 "聞こえる"紬ちゃんのイヤホンが"聴こえなく"なってしまったのはとてもとても皮肉。
 それからワイヤレスのイヤホン使い始めたのかな。

 

*現在の想くん
高校時代常に音楽を聴いていた彼の手には小説
小説を選んだのは、音がなくても、違う世界に飛べるし、
言葉は裏切らないし、きっと言葉を愛してるからかな。

ここではじめて出てくる奈々さん。
個人的な印象は、恋人ではなくて、
病んでた想くんを掬いとってくれた人なのかなって思ってるんですけどどうなんだろう。

 

タワレコ
ここで新くんの役が登場。
紬「おかしくなってからじゃ遅いからねぇ」
紬ちゃんはいったん就職してたとか、?なぜフリーターなのか。

お店で見かけた高校生カップルに自分達を重ねてるシーン。
想くんを見かける前も度々あったのかなぁ。

 

*フットサル場
大学まで行って、想くんと話をした湊斗くん。
多分、紬ちゃんを思っての行動かなと。その話をしたんじゃないかな。

湊斗「想、紬いらないって。『俺もう青羽いらないから、やるよ』って。『あげる』って」
徐々に聞こえづらくなってただろうな想くん。
紬ちゃんにもだけど、きっと、湊斗くんに嫌われたかったから出てきた言葉かな。

湊斗「悔しいからすぐにはもらわなかったんですけど、結果もらいました。
   紬に聞かれたら『私は物じゃない!』ってキレられそうですけど」
ここで、自分を指さす湊斗くん。最初に物扱いしてるの想くんなんだよ。
どこまでもやさしい。

 

*LINEの返事
先生「最近どう?」
想「静かです。」これどんな気持ちで返信したの・・・

 

タワレコ
高校生を見かけた後の紬ちゃん。聴いてるのはスピッツの楓
♪楓

探していたのさ君と会う日まで
今じゃ懐かしい言葉
ガラスの向こうには水玉の雲が~

 

*想くんの家
妹ちゃんダマして情報聞き出した湊斗くん。ずるくてかしこい。
誰にも言わないように隠してた妹ちゃん。お兄ちゃんの事心配してたんだろうな。

萌「良かった~ お兄ちゃん高校の友達ぷっつんだったでしょ。卒業してから。
  新しい友達もなかなか作らないからさ、"耳聴こえなくなってから"」
この話を聞いて、大きく表情を変えなかった湊斗くんえらい。でも頭真っ白になってるかな。

萌「お兄ちゃんって人に甘えられないのが唯一の欠点だよね~」

 

妹ちゃんがバラしちゃったこと。
お母さんの「知らないよ!」が強い。想くんが傷つかないように必死に守ってきてたんだろうな。

 

走って出てきた湊斗くん。
頭の中ぐちゃぐちゃ。大好きな紬ちゃんの電話にでれる余裕もないくらい。
湊斗くんにしては珍しい。
電車のカンカンカンカンも焦燥感をあおる。

 

*バックヤード
紬「ただの次会う約束なんで。LINEでもいいんですけど、私、電話派で。
  電話好きなんです。声で話す方が楽だし」
高校時代の2人の電話シーンが頭を駆け巡る。電話が好きになったのは想くんの影響かな。
そして"声で話す方が楽だし"

 

バイト先の先輩「(湊斗くん)どんな人?」
紬「優しいです。主成分優しさって感じの人で。怒んないんです。怒ってるとこ見たことなくて。
  人のために優しさ全力で使っちゃって、自分の分残すの忘れちゃう人で」
紬ちゃんから見てる湊斗くん。ちゃんと思ってる、分かってるんだけどな。
湊斗くんはずっとずっと、紬ちゃんは想くんのって思ってるのかな。

 

バイト先の先輩「その人がスピッツ好きな人だ」
紬「違います。好きだった人です。昔好きだった人」
バイト先の先輩「元カレ?」
紬「昔付き合ってた、好きだった人です」
かたくなに"元カレ"というワードを使わない紬ちゃん。

 

タワレコの前を通る想くん
"NO MUSIC, NO LIFE."
を、こんなに苦しく感じることがあるなんて思いもしなかった。
高校時代の想くんが、この文字通りの人物。
きっと学生時代CDショップに通ってたんだろうな。今もふと見てしまう。
いまはもう音楽が聴こえないのに。

 

*湊斗くん
LINEに打っては消し打っては消しを繰り返す。
知ってしまった今、なんて声をかけたらいいのかわからない。
相手は自分が知ってると知らないのに。これまでの"普通"がわからなくなる。

 

*紬ちゃん
(もう一度話したかった。卒業した後、元気だったのか。それだけ知りたかった。
 私は元気だよって伝えたかった。『湊斗と付き合ってるんだよ。佐倉くんは?』って
 今なら笑って聞ける気がした。だから会いたかった)

 

*カフェのシーン
湊斗くんからの連絡。ちょっと複雑な表情。驚き?悲しみ?困惑?
想「昔の友達」ってしたときの表情。苦しい。そして深くは聞かない奈々さん。

 

*妹ちゃんとのやり取り
萌「ごめん、それ萌のせい」
想「大丈夫」

萌「大丈夫って何」
ごもっともです。お怒り。心配してる妹ちゃん。
ここで、妹と弟も同級生同士と判明。ところでなんで連絡したのかな。

家族にも距離とってるのかしら想くんは。

 

*居酒屋のシーン
既読無視してるなぁ想くん。

風ぽん登場。
湊斗「なんでできるんですか"アレ"」
"あれ"とか"それ"とか、"手話"って言いたくないんだろうな。知ってる単語のはずだもんね。

 

湊斗「なんか人が良さそうですもんね」
春尾先生「そういう刷り込みがあるんですよ。偏見って言うか。
     手話・耳が聞こえない・障がい者・それに携わる仕事・奉仕の心・優しい・思いやりがある
     絶対いい人なんだろうなーって。勝手に思い込むんですよ。
     へらへら生きてる聴者みなさんは。・・・僕も聴者なんですけどね」
めちゃくちゃ突き刺さった言葉。闇のある春尾先生。

そうだよね、そう思っちゃうんだよね。でも、そのままじゃだめだよね。

湊斗「友達・・・」って言って苦虫潰したようなお顔。言い換えたのは"昔の友達"
音信不通になったからか、大事な事教えてくれなかったからか、友達と言えるのか。
わからなくなっちゃったのかな。

 

湊斗「なんか・・・わかんないんですけど、"そういうこと"らしくて・・・」
春尾先生「耳がきこえ」
湊斗「いや!わかんないんですけど!冗談とか、・・・そんな冗談ないか」
湊斗「(手話教室のチラシをもらって)できれば、覚えたくないですね・・・また普通に話たいです」
ここの湊斗くんの泣きそうな、苦しそうな表情。
自分に言い聞かせてる。"聞こえない"ことを、冗談であってほしいって思ってるし、現実を受け入れきれてない湊斗くん。

 

*2人の帰り道

湊斗「晴れてるね」これって冒頭の雪との対比・・・?

紬「今なら何のダメージも無く聞けるもん好きな人とどうなったの?って」
湊斗「うん、話したいよね」
知ってると思うと辛い。泣きそうな声。

 

紬「佐倉くんの声が好きだったんだ。だから話したいっていうのもある」

紬「怒んないでね?怒んないかーそんなことで」
ここで無言だけど湊斗くん、小さく横に首振ってるよね?
言わないだけで怒ってるし、嫉妬してるよ!?!?!?高校時代からずっとずっと!!!!!
湊斗くんも自分の素直な気持ちちゃんと吐き出せる日が来るのかな。

泣きそうになって、握られた手を放して。自分を落ち着かせるように深呼吸して。
紬ちゃんを傷つけないように優しい湊斗くん。

 

*内見リベンジ
この待ち合わせがすごいフラグ立っててやだなーって思ってたら、8年ぶりの再会。
ワイヤレスのイヤホンが転がった先が、想くんなのとっても皮肉で運命的。

拾って、目が合う。誰か分かって、逃げ出す。
手に持ってた本は、ぶつかった時に落としたんだね。

 

落ちた本を拾ったのは奈々さん。2人でいるところ見つけた。
この後、想くんが何を伝えてるのか、奈々さんには手話が伝わるから、全然見えてたと思うんだけど、
2人が付き合ってる設定だとしたら、何を思うんだろう。

 

*2人の再会
道を渡る時、めちゃめちゃ左右確認してる。聞こえないから、確認がすごくすごく大事なこと。
一生懸命逃げようと前を向いて進んでる時、何を考えてたのかな想くんは。

想くんにとっては、聴こえなくなってはじめて紬ちゃんに対面したんだね。

なんでっていまさら。ようやく。とかって思いもあったかもしれない。


腕を掴まれて、足を止められた時の表情。

紬「無視する事ないじゃん!あの後、卒業した後すっごい心配したんだよ?」
ここからBGMが消えて、環境音と声と、手話をする衣擦れだけが聞こえる。
しゃべりかけてくる紬に目を合わせない想くん。


紬「そんなに私と話たくない?」
この後の想くん。深呼吸をしてる。
想くんは、後天性だから、きっと声で話すこともできるんだろう、とは思う。
だから、声で"話す"か悩んでたのかなって感じた。
それでも、手話を選んだのは、これでもう二度と会いたいと思われないで済むだろうと思ったかもだし、
きっと紬ちゃんが好きな自分の声と同じ声なのか、自分のいまの"耳"じゃ聞こえないから。もあったかもしれない。

何も伝えてない今、"耳が聞こえない"とバレたくない気持ちもあったかもしれない。
大好きな人には。特に。それを、あの逃げてる短時間でいっぱい、必死に考えて、
向こうはなにか訴えかけてるけど、なにもわからない。いろいろ諦めたのかも。
聞こえないことを"手話で"伝える事にした想くんの決断は大きい、。つらい、

 

想(声で話しかけないで。一生懸命話されても何言ってるかわかんないから。
  聞こえないから。楽しそうに話さないで。嬉しそうに笑わないで。
  高校卒業してすぐ病気がわかった。それから少しずつ聞こえにくくなって。
  3年前ほとんど聞こえなくなった)

 

"嬉しそうに笑わないで"
再会がただ嬉しいものだと決めつけないで。なぜなにも言わずに離れたのか。悲しませたくないし、軽蔑されたり、かわいそうな目で見られたくなかったのかもしれない。
好きだから、今後一生会わずに生きてこうと思ってたのに。こっちは笑えないのに。


手を掴んで、手話を辞めさせる紬ちゃん。
溢れる想くんの嗚咽。

 

想(なんで電話出なかったのか 別れたのか これでわかっただろ?
  もう青羽と話したくなかったんだよ いつか電話もできなくなる
  一緒に音楽も聴けない 声も聞けない 
  そうわかってて一緒にいるなんて つらかったから 好きだったから
  だから会いたくなかった 嫌われたかった "忘れてほしかった")

 

"音楽も聴けない"ってところの手話。
イヤホン2人で繋いで。うんうんってリズムとるように頷いて。
高校時代2人でずっとそうやって音楽を聴いていたんだね。
2人で話す時間が、音楽を聴く時間がきっときっと想くんにとっては特別で大好きな時間だったんだろうな。
この離れたかった理由を話すときに、これが出てくるんだよ。よほど大事な時間だし、音楽が好きだったんだよね。

できなくなる現実が耐えきれなくて、姿を消すという選択を選んだんだろうな。

 

出会ってしまって逃げてしまう想くんも、
感情が溢れかえって様々な感情を見せながら手話で訴える。相手には何ひとつ伝わらないのに。
"嫌われたかった"がすごく刺さった。
好きだったから、話せなくなるのも、声が聞けなくなるのも耐えられなかったんだよね。だって好きだったから。

その一言なんだよね。

 

"忘れてほしかった"だけテロップの出かたがフェードインで違う。

大事な事なのか、本音じゃないのか??

 

紬ちゃんは手話がわからないから。
だから、1番いまのあの時の想くん自身の本心が溢れ出してる本音が出てた手話だった。
きっともし、手話がわかる人に対してだったら嘘をつくことも出来る。
伝わらなくても、伝えたかった気持ちを手話で伝えてた。

どれだけあなたが大事だったかを。

 

紬「ごめん、私わかんないから。筆談とかで・・・」
想(何言ってるかわかんないだろ?俺たちもう話せないんだよ)


"筆談"は会話じゃないのかな、想くんにとっては。
それか、言いたい事言い切ったから、もう伝える事ないって割り切りかな。
もうあの頃みたいに同じ世界にいないんだよって伝えたかったのかな。
あんなに辛そうなお顔で。振り払って進んで行く想くんの表情。

しゃべれなくても、聞こえなくなったとしても、互いに思いを伝える、わかる方法はあるけれど、
それでも、大好きな人との大好きな時間が、なくなってしまう。
最初からじゃなくて、それも急に奪われてしまったから。

紬「待って!」腕を掴んで引き留める
想(うるさい お前うるさいんだよ)


"うるさい"って言わなきゃいけない。
好きな人の声がもう聞こえないから。それでも必死に話しかけてきたから。
その言葉が分からないから。色んなことへの悲しさと悔しさとやるせなさと孤独と憤りと…
いろんないろんな感情が降り混ざった涙と、漏れ出る鳴き声と手話の衣擦れ。
高校時代に伝えた"うるさい"は、あんなに愛おしいという感情であふれていたのに。
やっと再会した"うるさい"は、「関わらないでくれ」という完全なる拒絶だった。
かなしい。つらい。胸がぎゅっと締めつけられる。

 

なにも伝わらない、分からないのに、必死で思いを受け止めようと、理解したいとしてくれてる
紬ちゃんの表情が素敵だった。

 

*卒業式の回想
紬「佐倉くん!」
振りかって嬉しそうに微笑む想くん
紬「電話!するね」
想「電話するね」

卒業式なのに1人で帰るんだ想くん。()
ここの返事ちょっと違和感はあって。普通だったら「俺も」とかになりそうなんだけど。
でも、表情はにこやかだから、2人にとって電話はすごく大事なものだったってことかな。

卒業してから病気が分かったってことは、不調はいつから感じてたのかすごくすごく気になる。

 

*想くんの部屋
ベッドの下に隠されたCDたち。捨てようとしても、捨てきれなかったんだよね。
あんなに音楽が好きで、音楽が世界で、共に生きていた想くん。
ちゃんとCD買う派。高校生だから、バイトしてたのかな。お小遣いだったのかな。
もう聴こえないとしても。大事な宝物。だから奥底に眠らせた大好きな楽曲たち。
からっぽになったCDラック、電源の抜かれたCDコンポが切ない。でも捨てれないんだよなぁ。

お母さんが手に取ったCDは、手前の1枚だけケースにヒビが入っていて、
backnumberさんのラブストーリー。2014年の3月にリリースされたアルバム
卒業後、だんだん耳が聴こえずらくなっていくなか、
最後に想くんが聴いてたのはもしかしてこれ…??だからヒビが入ってる、??

 

ドラマのシンプルな感想。
日常に溢れる生活音がたくさんする作品だなと思いました。
雨音、電車の音、鳥のさえずり。
音に囲まれた生活をしてるんですよね、常日頃から。そんな音を大事にしてるなって思いました。
だからこそ、再会の手話のシーンは、BGMも消えて、互いの呼吸と衣擦れと環境音だけ。
引き込まれる演出でした。
今後想くんの音のない世界のターンもくるのかな?


ねぇ、想くん。

紬ちゃんに久しぶりに会って、感情はよくないものだけだった、?まだすきなのかなぁ。
想くんが離れた期間、紬ちゃんのことどう思ってたかいつか語られたらいいなと思います。

 

紬ちゃんの今生きている世界は、想くんに教えてもらった世界がまだまだ繋がってるんだよなぁ。
アーティストも、思い出の曲も、CDショップで働いてるのも。
予告で手話をしているシーンがあったので、手話も想くんのおかげで繋がる世界だね。

 

目黒くん。
正直、演技がうまいという言葉で片づけたくないんですけど、演技がうまいとしか言えないんですよね・・・
表情が、視線がとてもいいとか、手話ですごく感情が伝わって引き込まれるだとか、そんな語彙力のない感想しか出てこないんだけど、

これはまた目黒くんの代表作になる確信しかない。
素敵な作品に巡り合わせてくれてありがとう。

演技のお仕事をするようになって(Jr.時代もしてたけど、スノになってからは)
より一層、ダンスの表現力が高まってるなぁって、表情とかからも思ってたんだけど、
今回の手話は逆にダンスの表現力がプラスになってるところもあるのかなぁって思った。
表情だけでなく、手話は手の動かす速さや握る力加減とかからも、
感情が伝わるんだなぁって、再会のシーンを見て感じた。

めめくん映画2本やった経験から、いまの想くんに繋がってる思うと、
映画も楽しみすぎるし、朝ドラも楽しみです。

 

❄silent 第1話に出てきた楽曲❄
スピッツ「魔法のコトバ」「楓」(つむちゃんがタワレコで聴いていた)
backnumber 「ラブストーリー」

*ジャケットわかったもの
ストレイテナー 「LINEAR」
the pillowsPIED PIPER

出てくる楽曲は2人の思い出だろうけど、多分適当に選んでなさそうな感じがしています。
もうね歌詞がピッタリなんだよね。苦しい。とにかく。


♪魔法のコトバ
君と語り合った 下らないアレコレ
抱きしめてどうにか生きてるけど

魔法のコトバ 二人だけにはわかる
夢見るとか そんな暇もないこの頃
思い出しておかしくてうれしくて
また会えるよ 約束しなくても

 

♪楓
瞬きするほど長い季節が来て
呼び合う名前がこだまし始める
聞こえる?

さよなら
君の声を抱いて歩いていく
ああ僕のままでどこまで届くだろう

 

今後も出てくる曲が楽しみ。

 

ちなみに、Tverでひたすら想くんが歩いてる広告があります。
何も聞こえないはずなのに振り向くんだよ、想くん。